レーティング:★★★★★☆☆
本日2個目の在庫一掃レビューです。3作連続で池井戸さんでまたまた銀行ものですが、本作はミステリーではなく、短編小説の集まりです。テーマは全て一緒で標題のとおり銀行の総務担当が様々な不祥事に対処し、その過程で組織や個人の悲哀を浮かび上がらせるというもので、おそらく最も池井戸さんが得意としているか書きたかったテーマの作品ではないかと思います。
さて、中身は短編なので色々なのですが、各種ハラスメント、不正、個人不祥事などが次々勃発し、それに組織の一員として対応していくというものです。人間それぞれ事情がありますが、ペーソスに溢れた話が続き、「銀行仕置人」と似たような話と思いきや作品のクオリティはこちらの方がずっと良いと思いました。ご興味ある方はぜひ読み比べてみてください。
短編で移動中などに少しずつ読めるので、年末年始のお供にどうでしょうか。
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