2014年11月22日土曜日

第104回:「銀行仕置人」池井戸 潤

レーティング:★★★★☆☆☆

前回に続いて池井戸さんの作品です。あまり有名ではない作品のようですが、2005年に単行本として刊行され、文庫は34刷までいっており、さすが人気作家というところです。

内容ですが、某メガバンクの本店営業第3部次長がある会社向けの融資を焦げ付けさせ、その責任を問われて・・という半沢直樹シリーズにあるパターンです。違うのは、基本的にミステリーとまでは言わないまでも、謎解きを進めていく構成であることと、主人公(黒部)のキャラがあまり立っていないことくらいでしょうか。一つ面白いのは、デジタルフィッシュというIT系の会社がでてくるのですが、これはいっせいを風靡したなんとかフィッシュという会社を題材に(少なくとも意識)しているのではないかと思えるところです。もちろん虚実織り交ぜているはずですが。。。

銀行もの、半沢もの、ミステリーものが好きな方にはお勧めの一冊です。個人的にはあまり響くものはなかったのですが、好みの問題であり、面白いは面白かったです。

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