2013年9月7日土曜日

第75回:「憂鬱でなければ、仕事じゃない」見城 徹・藤田 晋

レーティング:★★★★☆☆☆

2011年に刊行された1冊、対談かと思いきや見城さんの自筆の一言と解説2ページ、その後に藤田さんの解説2ページが続く構成です。内容は、仕事への取り組み方に関するものが殆どです。見城さん(幻冬舎社長)のかなり強烈なパーソナリティと藤田さんのわりと冷静な、良い意味でバランスの取れた解説が良いコントラストで面白いです。

非常に読みやすい一冊で、お二人のかなりのファンでなければ買って手元に置いておく必要性は感じませんが、色々と印象深い言葉が紹介されてます(さすが見城さんですね)ので、ご紹介がてら。「小さいことにくよくよしろ」(小さいことをできない、守れない人に大きなことはできない)、「努力は自分、評価は他人」(そのままですね)、大石内蔵助の辞世の句「あら楽し 思ひは晴るる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし」、どれももちろん解説があってこそではありますが、なかなか面白いなーと思いました。味があります。

藤田さんについてはこのブログの第40回でも「渋谷で働く社長の告白」をレビューしており、なんとなく予備知識があったのですが、見城さんの本をちゃんと読むのは初めてで、かなり極端な仕事のスタイルを持たれていることと、それを支える情熱というか熱量に驚かされます。あまりに凄過ぎてこういうアプローチはできないよな、と正直思ってしまったのですが、これに痺れる出版関係者の方なども多いのではないでしょうか。

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