2018年12月25日火曜日

第203回:「オレたちバブル入行組」池井戸 潤

レーティング:★★★★★★☆

第96回でレビューをしていますが、ほぼ3年ぶりくらいに再読しました。正直にいって読んでいる間中、なんか読んだ気がかなりするなと思いつつ、面白いのでそのまま読んでしまいました。2度目ですが、改めてよくできている一冊だと思いました。

内容ですが、支店長の強引な決定により融資を決定した取引先が、突然倒産。いろいろと調べているとどうも計画倒産の疑いがあり・・というものです。本作は様々なテーマを織り込んでおり、下請けに甘んじる中小企業の困難さ、銀行の支店に圧し掛かるプレッシャー、その中でいかに正義を貫くか、またどうして道を誤るか、更にはいちかばちかの中国進出など現代的なテーマを多数読み取れます。

年末年始にはこういうさらりと読めるエンタメものを読むのが結構好きです。また、出張などにもっていくにも重くなく良いかと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿