2015年1月22日木曜日

第109回:「最終退行」池井戸 潤

レーティング:★★★★★☆☆

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。この冬はかなり寒い感じがしますが、いかがお過ごしでしょうか。2014年は結局26冊をレビューしました。2013年よりは少し多く、ほぼ2012年と並ぶ水準です。さて、今年は何冊読めるのか分かりませんが、引き続きマイペースに続けていきたいと思います。

この一冊は最近よく読んでいる池井戸さんの一冊です。ちょっと続いていますが、次はかなりテイストの違う一冊ですので・・。池井戸さんはミステリー仕立ての作品が結構多いのですが、昭和に浮かんでは消えたM資金を題材とした作品です。ある経営者の満たされざる欲、そこに勤める人々の志と挫折、仕事もプライベートも。ここまで書くとなんだかありきたりな作品に思えますが、登場人物、特に悪役の人々が屈折しており、なんとも魅力的な造形となっていますので、ミステリー好き以外にも十分お勧めできる内容です。

実はこの1冊、12月中に読み終わっていたのですがなかなか事情がありレビューできず・・、ちょっと簡単ですがまず今年1回目のレビューでした。

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