2015年2月18日水曜日

第111回:「坐禅のすすめ」平井 正修

レーティング:★★★★★☆☆

前回に続いて仏教関係の一冊です。他に1冊併読しているのですが、経済関係の上下巻なので結構時間がかかります。

さて、本書は臨済宗全生庵の住職が書かれた優しい坐禅の入門、といった本です。前回レビューしたものは禅というものはなにか、初心とはなにか、ということでしたので、それを読んでからのこの一冊はとても理解しやすいものでした。活字が大きく、一つのチャプターが3~4ページととても読みやすいのですらすら読める半面、がっつりと禅というものを理解するには向いている本ではありません。

禅や坐禅で面白いと思える考えは、「余計なものを捨てる」、「開き直る」、「強さよりしなやかさ」といった点を強調し、さらに頭でっかちな理解ではなく、ひたすらに実践を求め、耳学問となることを厳に戒めているところです。どちらかというとまず理性的になにかを理解したい、と感じてしまう性質なので、アプローチが新鮮です。ぜひ、禅の入門書と合わせて読まれることをお勧めします。全生庵、一度行ってみたいものです。

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