レーティング:★★★★★★★
山本五十六は、日本の軍人の中では東郷平八郎、乃木希典あたりと同格の高い知名度を持っているのではないかと思います。今はそうでもないのかもしれませんが、私の小学校時代はまだプラモデルがそれなりに人気があり、軍艦や戦車、ゼロ戦といったものを幾つか作った記憶があります。その後、太平洋戦争の書籍をたまに図書館で借りて読んだりしていましたが、戦後に描かれた本は、ほとんどが海軍善玉説であり、陸軍=悪玉というわかりやすい描かれ方をしています。その主な理由は、2・26事件を主導したのが陸軍の青年将校であったこと、また明確な戦略がなく中国で戦線を拡大し、なし崩し的に三国同盟を推進したことで、米英との全面対決の構図を作ったことが挙げられます。
さて、本書はそのようにとかく善く描かれがちな海軍において連合艦隊司令長官(亡くなったのち元帥)を務めた山本五十六の評伝です。まずは本当に丹念に取材がなされており、また多くの先人の書物の上に作られていますので、とてもバランスが取れた内容になっています。山本氏が長岡の出身で、贔屓ともいえるとても強い郷土愛を持っていたこと、夫婦仲はよくなく、外に親密な女性を抱えていたことなど目にうろこの部分がかなりあります。また、昭和初期から軍縮交渉に携わり、米国、英国にも長期出張を含めてかなり滞在したことも恥ずかしながら知りませんでした。そういう国際的な経験を通じて、日本の国力の限界を理解していたがゆえに、開戦反対であったことはよく知られていますし、早くから艦艇に対して飛行機の有用性を意識していたことも有名です。
真珠湾攻撃は、山本氏の短期決戦、早期講和を目指す考えから出てきており、機動部隊で米国海軍の本拠地を叩くという本当に野心的な作戦でした。結果的に空母を叩けなかったわけですが、相当の成果を上げました。その後の連合艦隊司令長官は、正直に言えばあまり積極的に指揮を執っているわけでもなく、大和に蟄居するような形で日を過ごしていたようです。惜しむらくは、空母を中心とした機動部隊の有用性に気づきながら、その活用がその後は必ずしもされなかったこと(サンゴ海海戦などは別として)、更には司令長官の問題ではありませんが、自身の死の原因にもなる暗号解読の重要性に気づかず、ミッドウェー海戦を迎えたことです。
とは言え、これらはすべて敗戦後のタラレバの世界の話であり、後世の私たちが偉そうに論評する話でもなく、できるとしたらどういう教訓を読み取れるかよく考えるくらいでしょうか。人物としては、故郷を愛し、新しい用兵法や作戦を考案し、部下や理知的な考えを好む極めて尊敬できる方だったことが分かります。また、阿川氏のバランスの取れた論考、タブーなく描きたいという姿勢に頭が下がります。阿川氏の書いた「井上成美」も読んでみたいと思います。
このBlogの目的は、シンプルです。ただ、私が読んだ本を評していくこと、それだけです。ちなみにジャンルの限定はなく、ただ一つのルールは、私が最初から最後までリアルタイムに読んだ本、それを書評することだけです(従って、昔読んだ本や全て読まなかったものは対象外)。
2018年6月24日日曜日
2018年6月2日土曜日
第189回:「羊をめぐる冒険」村上 春樹
再び村上さんの足跡を辿る第3弾です。本書は村上さんの長編作家としての立場を確立したといっても過言ではない初期の初長編であり、内容としても前2作に比べてぐっとシリアスになり、深みを増しています。また、カルト集団や歴史的な物語(特に昭和初期の満州)がモチーフとして出てきます。本書の主な舞台は都内と北海道ですが、私はこれを読んだ高校時代は北海道に行ったことがな、強い憧れを抱いたのを覚えています。その分、札幌や函館、小樽に行く機会が得られたのは本当に嬉しかったです。
本書の面白さは、現世のものと現世でないものが融合して出てくるところです。詳細は書けませんが、(下)で出てくる丘の上での邂逅は本当に感動的であり、歴史的なシーンだと思います。また、いろいろと回収されない謎があり、たとえば「ガールフレンド」はなぜどこに行ってしまったのか、「羊」という不気味な存在の狙いは何なのか、どうして「羊男」という形をとる必要があったのか・・・。
それなりの長さなので久々に読みましたが、下巻からは2002年2月にロンドンに一人従兄を訪ねて行った時の栞がでてきましてこれまたとても懐かしくなりました。どうもその時に機内で読んでいたようです。映画のチケットの半券でもうそんな映画を見たことも忘れていましたが、雨に濡れた寒い夕方に映画館に行ったことを思い出しました。イヌイットの映画でした、なんでこの映画を見に行ったのか。
本書の面白さは、現世のものと現世でないものが融合して出てくるところです。詳細は書けませんが、(下)で出てくる丘の上での邂逅は本当に感動的であり、歴史的なシーンだと思います。また、いろいろと回収されない謎があり、たとえば「ガールフレンド」はなぜどこに行ってしまったのか、「羊」という不気味な存在の狙いは何なのか、どうして「羊男」という形をとる必要があったのか・・・。
それなりの長さなので久々に読みましたが、下巻からは2002年2月にロンドンに一人従兄を訪ねて行った時の栞がでてきましてこれまたとても懐かしくなりました。どうもその時に機内で読んでいたようです。映画のチケットの半券でもうそんな映画を見たことも忘れていましたが、雨に濡れた寒い夕方に映画館に行ったことを思い出しました。イヌイットの映画でした、なんでこの映画を見に行ったのか。
2018年5月6日日曜日
第188回:「1973年のピンボール」村上 春樹
レーティング:★★★★★★☆
前回の「風の歌を聴け」に続き村上さんの一冊です。もはや説明不要なレベルですが、1980年3月にオリジナルが刊行された本書は、鼠やジェイといった基本的な登場人物を引き継ぎながら、ついに鼠が街を・・・吐露にという話です。印象深いのは、散文調の欠片をちりばめた文体が後半になるに向けて独白を交えて長文に変わっていき、登場人物の切実な内情の吐露に至る緩やかな変化だと思います。このあたりはとても切なく、まぎれもなくピンボールがそのきっかけを作っています。大量生産されたピンボールの古い型式を追い求めるうち、その工業製品としてのもの悲しさが迫ってくるようです。
また、鼠のような主要な登場人物ではありませんが、ミステリアスな双子の描写に多くのページが割かれており、彼らが少しずつ社会というものに関心を持っていく過程がさりげなく触れられています。正直にいって双子がなにを表象しているのかは私には直観的にはよくわからないのですが、心理学的に(安直に)言えば主人公である僕の童心ということになるのでしょう。社会には特に関心がなく、着るものにも関心がなく、他者に対して関心がないわけではないがとてもマイペースな付き合いしかできないという。しかし、そうであるならばなぜ「僕」は双子を通じて描写しないといけなかったのでしょうか。その部分を特に強調する必要があったのか、置き去ってしまった童心の中に成長のヒントが隠されているのか。
久々に初期の村上さんの作品を読み返して改めて面白さを感じます。本書ももう読むのは4~5回目だと思います。続く初期作品も読み返していきたいと思います。
前回の「風の歌を聴け」に続き村上さんの一冊です。もはや説明不要なレベルですが、1980年3月にオリジナルが刊行された本書は、鼠やジェイといった基本的な登場人物を引き継ぎながら、ついに鼠が街を・・・吐露にという話です。印象深いのは、散文調の欠片をちりばめた文体が後半になるに向けて独白を交えて長文に変わっていき、登場人物の切実な内情の吐露に至る緩やかな変化だと思います。このあたりはとても切なく、まぎれもなくピンボールがそのきっかけを作っています。大量生産されたピンボールの古い型式を追い求めるうち、その工業製品としてのもの悲しさが迫ってくるようです。
また、鼠のような主要な登場人物ではありませんが、ミステリアスな双子の描写に多くのページが割かれており、彼らが少しずつ社会というものに関心を持っていく過程がさりげなく触れられています。正直にいって双子がなにを表象しているのかは私には直観的にはよくわからないのですが、心理学的に(安直に)言えば主人公である僕の童心ということになるのでしょう。社会には特に関心がなく、着るものにも関心がなく、他者に対して関心がないわけではないがとてもマイペースな付き合いしかできないという。しかし、そうであるならばなぜ「僕」は双子を通じて描写しないといけなかったのでしょうか。その部分を特に強調する必要があったのか、置き去ってしまった童心の中に成長のヒントが隠されているのか。
久々に初期の村上さんの作品を読み返して改めて面白さを感じます。本書ももう読むのは4~5回目だと思います。続く初期作品も読み返していきたいと思います。
2018年4月21日土曜日
第187回:「風の歌を聴け」村上 春樹
レーティング:★★★★★★☆
四月に入って少しいろいろと落ち着くかと思いきや、なんだかんだと忙しさが続き、時間が空いてしまいました。そんな中で家に転がっていて、本当に久々に読んだ一冊です。当ブログでも何回も触れていますが、私は世にいうハルキストなので、原点に返ってもう何度目になるかわからないこの一冊を読み返してみました。記憶が概ね正しければ、おそらく5回目くらいだと思います。
本書は村上春樹さんが世に出た一冊で、群像新人賞を受賞し、文庫版は1982年に出ています(単行本は1979年)。1982年、まだ昭和50年代ですね。懐かしいというか、まだ幼かったので断片的な記憶しかない時期ですが、ずいぶん遠くに来たものだという感じがします。
言わずと知れた文学界に衝撃をもたらした散文ともポエムともいえない作品です。ラジオ、昔の記憶などが断片的に挿入され、ジェイや鼠は本名すら明らかになりません。主人公だってそうです。そしておぼろげにわかるのは、神戸と思しき地元に帰省してきた大学生の話だということ。とても危うい年代の強い感受性と無鉄砲さと、奇妙な老成の仕方が混ざり合ってとても独特な作品として仕上がっており、2018年の今読んでもとても新鮮でまだまだその輝きを放っています。
これを読むと初期のほかの作品、「ダンス・ダンス・ダンス」や「ノルウェイの森」も読みたくなります。2000年代の作品も素晴らしいのですが、初期はまったく違った新鮮さを感じる文体でいつよんでもワクワクします。
四月に入って少しいろいろと落ち着くかと思いきや、なんだかんだと忙しさが続き、時間が空いてしまいました。そんな中で家に転がっていて、本当に久々に読んだ一冊です。当ブログでも何回も触れていますが、私は世にいうハルキストなので、原点に返ってもう何度目になるかわからないこの一冊を読み返してみました。記憶が概ね正しければ、おそらく5回目くらいだと思います。
本書は村上春樹さんが世に出た一冊で、群像新人賞を受賞し、文庫版は1982年に出ています(単行本は1979年)。1982年、まだ昭和50年代ですね。懐かしいというか、まだ幼かったので断片的な記憶しかない時期ですが、ずいぶん遠くに来たものだという感じがします。
言わずと知れた文学界に衝撃をもたらした散文ともポエムともいえない作品です。ラジオ、昔の記憶などが断片的に挿入され、ジェイや鼠は本名すら明らかになりません。主人公だってそうです。そしておぼろげにわかるのは、神戸と思しき地元に帰省してきた大学生の話だということ。とても危うい年代の強い感受性と無鉄砲さと、奇妙な老成の仕方が混ざり合ってとても独特な作品として仕上がっており、2018年の今読んでもとても新鮮でまだまだその輝きを放っています。
これを読むと初期のほかの作品、「ダンス・ダンス・ダンス」や「ノルウェイの森」も読みたくなります。2000年代の作品も素晴らしいのですが、初期はまったく違った新鮮さを感じる文体でいつよんでもワクワクします。
2018年3月31日土曜日
第186回:「ダークサイド・スキル」木村 尚敬
レーティング:★★★★★☆☆
2017年7月に刊行されたビジネス書です。ロングセラーになっているようで、本屋でも平積みされていますし、日経新聞にも時折広告がでているので目にされた方も多いかと思います。ビジネス書は表面的だったり、薄っぺらいものが少なくないですが、本書は切り口が面白く、二回読んでしまいました。ちなみにページ数はそれなりにありますが、平易な文章でありどんどん読めます。
著者は経営共創基盤のパートナーということですが、20代のころに会社をやったり、大病を患ったり、海外MBAやAMPの経験もあるなど幅広い経験を生かした一冊となっています。著書のタイトルはアイキャッチとしての機能を十分果たしていると思いますが、ビジネス書にありがちなやや煽りの入ったタイトル設定なのがやや残念です。中身は、ごく真っ当です。
例えばプレゼン能力が高いとか財務諸表が読めるとか、英語ができる、そういった経営上必要なスキルをブライトサイド・スキルと定義し、他方で上下の人に影響力を与え、信頼関係を構築し、情報を収集していく力をダークサイド・スキルと定義し、その強化・活用を訴えています。そのためにはCND(調整、根回し、段取り)を付けるとか、一つ上の上司とのホットラインを作るとか、情報収集のためのシナプスを張り巡らすなど色々と書いてあり、それぞれは一定以上の年数を経たビジネス・パーソンであれば実感として良くわかるものではないかと思います。
本書はいろいろな会社のミドル向けに描かれており、20代が読んでも正直ピンとこないかもしれません。20代はむしろ率直にブライトサイド・スキルを身に着けることに集中した方がよいかもしれません。また、本書を50代で読んでも逆にすべて知っている、またはもう遅いという話かもしれず、年代的には35~45くらいの方にお勧めです。簡単そうに見えますが奥深い一冊で、売れている理由が分かる気がします。
2017年7月に刊行されたビジネス書です。ロングセラーになっているようで、本屋でも平積みされていますし、日経新聞にも時折広告がでているので目にされた方も多いかと思います。ビジネス書は表面的だったり、薄っぺらいものが少なくないですが、本書は切り口が面白く、二回読んでしまいました。ちなみにページ数はそれなりにありますが、平易な文章でありどんどん読めます。
著者は経営共創基盤のパートナーということですが、20代のころに会社をやったり、大病を患ったり、海外MBAやAMPの経験もあるなど幅広い経験を生かした一冊となっています。著書のタイトルはアイキャッチとしての機能を十分果たしていると思いますが、ビジネス書にありがちなやや煽りの入ったタイトル設定なのがやや残念です。中身は、ごく真っ当です。
例えばプレゼン能力が高いとか財務諸表が読めるとか、英語ができる、そういった経営上必要なスキルをブライトサイド・スキルと定義し、他方で上下の人に影響力を与え、信頼関係を構築し、情報を収集していく力をダークサイド・スキルと定義し、その強化・活用を訴えています。そのためにはCND(調整、根回し、段取り)を付けるとか、一つ上の上司とのホットラインを作るとか、情報収集のためのシナプスを張り巡らすなど色々と書いてあり、それぞれは一定以上の年数を経たビジネス・パーソンであれば実感として良くわかるものではないかと思います。
本書はいろいろな会社のミドル向けに描かれており、20代が読んでも正直ピンとこないかもしれません。20代はむしろ率直にブライトサイド・スキルを身に着けることに集中した方がよいかもしれません。また、本書を50代で読んでも逆にすべて知っている、またはもう遅いという話かもしれず、年代的には35~45くらいの方にお勧めです。簡単そうに見えますが奥深い一冊で、売れている理由が分かる気がします。
2018年3月25日日曜日
第185回:「こころの読書教室」河合 隼雄
レーティング:★★★★★★☆
この本は2度目のレビューとなります。第126回(2015年10月)に読んでレビューをしていますが、2週間ほど前に外出直前になにか本をもっていこうと思ってカバーのついた文庫本をカバンに入れていったのですが、その本がこちらでした。一度読んだ本のカバーはとることを習慣としているのですが、この本は当時忙しかったのかそのままとなっていました。
この本は河合さんの最晩年に描かれた本で、厳密には語り下ろしを本にしたものです。児童文学などを中心に紹介しながら心というものを解き明かしていくコンセプトですが、記憶にあったよりずっと深いものをテーマにしており、改めてその優しい語り口に心打たれるものがあります。臨床を扱う心理士/学者として、なにより患者であったり不調に抱える人に対するとても優しい目線をもっています。また、無意識が顔を出してしまうことがある、というスタンスでそれによる支障をそのまま受け止め、むしろそこから汲めるものが人生を豊かにするという姿勢をもっており、さすがユング派の大家という感じです。
本が数十冊紹介されており、どれも面白そうなのですがいまそのうちの一冊を読んでいます。もう1冊読んでみたいと思うのですが年度末もありやや時間がとりにくく、GWあたりにでもゆっくり読んでみたいと思います。最近は帰りの電車で疲れてぼーっとスマホを眺めることが多かったのですが、文庫は手に取りやすく、河合さんの優しい語り口にずいぶん癒されました。2回目ですが、前回より深く理解できた感じがします。もう一度数年後に読みたい一冊です。
この本は2度目のレビューとなります。第126回(2015年10月)に読んでレビューをしていますが、2週間ほど前に外出直前になにか本をもっていこうと思ってカバーのついた文庫本をカバンに入れていったのですが、その本がこちらでした。一度読んだ本のカバーはとることを習慣としているのですが、この本は当時忙しかったのかそのままとなっていました。
この本は河合さんの最晩年に描かれた本で、厳密には語り下ろしを本にしたものです。児童文学などを中心に紹介しながら心というものを解き明かしていくコンセプトですが、記憶にあったよりずっと深いものをテーマにしており、改めてその優しい語り口に心打たれるものがあります。臨床を扱う心理士/学者として、なにより患者であったり不調に抱える人に対するとても優しい目線をもっています。また、無意識が顔を出してしまうことがある、というスタンスでそれによる支障をそのまま受け止め、むしろそこから汲めるものが人生を豊かにするという姿勢をもっており、さすがユング派の大家という感じです。
本が数十冊紹介されており、どれも面白そうなのですがいまそのうちの一冊を読んでいます。もう1冊読んでみたいと思うのですが年度末もありやや時間がとりにくく、GWあたりにでもゆっくり読んでみたいと思います。最近は帰りの電車で疲れてぼーっとスマホを眺めることが多かったのですが、文庫は手に取りやすく、河合さんの優しい語り口にずいぶん癒されました。2回目ですが、前回より深く理解できた感じがします。もう一度数年後に読みたい一冊です。
2018年2月24日土曜日
第184回:「息子と狩猟へ」服部 文祥
レーティング:★★☆☆☆☆☆
著者の書くノンフィクションや出ている映像が好きで、よく目にしていた(レビューもしています)ので、楽しみに手に取った一冊です。おそらく著者初めての小説作品ではないかと思いますが、出来ばえとしては率直に言って良くなく、何が言いたいのか分からず、ただひたすらに暗い話でありとても残念でした。2作品が収められていますが、結局、狩猟 とは何なのか、サバイバルすることとはなんなのかということを中心に話が展開していきますが、重要な人物(たとえば息子)の言動が非現実的であったり・・・あまりにがっかりなので今回は手短に。
著者の書くノンフィクションや出ている映像が好きで、よく目にしていた(レビューもしています)ので、楽しみに手に取った一冊です。おそらく著者初めての小説作品ではないかと思いますが、出来ばえとしては率直に言って良くなく、何が言いたいのか分からず、ただひたすらに暗い話でありとても残念でした。2作品が収められていますが、結局、狩猟 とは何なのか、サバイバルすることとはなんなのかということを中心に話が展開していきますが、重要な人物(たとえば息子)の言動が非現実的であったり・・・あまりにがっかりなので今回は手短に。
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